emotion
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19人の役に立てない人は人の上には立てない。人の役に立てる人が真のリーダーだと僕は思う。と用意してくれていたのです。そして、「うちの不動産屋の名前を使っていいから、物件を見ておいで」と。ありがたかった。それで何十件か内見させてもらい、最終的に新宿のビル地下1階、8坪、家賃30万円の物件に決めました。 最初に行った戦略はポスティングと55円キャンペーンです。オープン後は3日間、行列ができました。お店が終わると夜中の2時からの5時間でルーをつくり、8時から街宣用の車で新宿の西口に出て「ゴーゴーカレー、オープンしました!」と宣伝を続けました。毎日20時間労働で、寝る時間なんてなかった。でも、やればやるだけお客様が入るんです。街宣をしていると、夏の暑い日には「あんちゃん、よくやるね。今度行くわ」と声をかけてくれる人がいるし、宅配便の方も顔見知りになって来てくれた。「頑張れば報われる」というのを、心から信じることができました。「何をやっても潰れる」という曰く付きの物件だったけれど(笑)、おかげさまで初月で月商300万円。その後も大繁盛で、上々なスタートだったと思います。パーフェクト・ポジティブで行こう! その後、順調に店舗数を増やし、2007年5月5日、念願のニューヨークに店舗を出すことができました。1号店から3年は自分でも想定外の速さでしたが、その原動力はやはり夢と志を持ち続けたことだと思います。目標を設定し、実現に向けてひたすら邁進する。そうすると、応援してくれる仲間が集まってくれるのです。 実はニューヨーク出店は東京1号店の比ではないほど、大変でした。言葉も文化も法律も違う街で、アジア人に対する人種差別も少なからずある。何度渡航したかわかりませんが、なかなか物件の契約にたどり着けなかった。でも、もうダメかなと思うと、助けてくれる人が現れるのです。僕がミクシィで松井選手のファンを集めて、スタジアムに応援に行ったことがあるのですが、そこで知り合ったニューヨーク在住の方々が僕の夢を応援してくれて、キーマンとなる人を紹介してくれた。不可能に見えることにも、可能性の綱は1本必ずある。何事にも100%無理ということはないのです。それには目標と強い志を持って、絶対あきらめないこと。そして、ネガティブなことは決して口にしないこと。僕は「パーフェクト・ポジティブ」と言っていますが、常にポジティブシンキングを心がけ、運に味方になってもらうのが大切です。なぜなら運は不可能を可能にする。運を上げるも下げるも、自分の心がけ次第です。人格を上げることによって、出会う人のレベルも上がるし、よい仕事に恵まれ、よい家庭を築くことができる。そうなれば、世界平和だって達成できる。本当ですよ。 弊社も12年が経ちました。その間に1年で5億円の損失を出したこともあります。そんなときには原点の「素直な心・感謝の心・奉仕の心」を大事にしました。人は案外素直じゃない。でも、掃除をしたり、人の役に立つこと、つまり奉仕はできる。すると素直な心が戻ってきて、感謝の心が生まれ、また奉仕をしようと思うものです。人の役に立てない人は人の上には立てない。人の役に立てる人が真のリーダーだと僕は思う。そういう人は必ず仕事で活躍できると信じています。開運手帳宮森さんが作成した、ゴーゴーカレーグループ社員がいつも持ち歩いている手帳。事業の目的、ミッション、ビジョンから、社員の心得、表彰社員、手帳の書き方まで細かく記されている。「書くことによって、自分の目標が意思に刻まれる」(宮森さん)。 心に響いたフレーズ、参考になったことを書こう…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………emotion note

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