金沢大学先端科学・社会共創推進機構

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「ユニバーサル・デザイン製品シーズ紹介セミナー」開催しました

金沢市異業種交流会館で「ユニバーサル・デザイン製品シ-ズ紹介セミナー」を開催しました

ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー
産学官地域アドバイザー
               粟 正治

 金沢市ものづくり産業支援課と金沢美術工芸大学および金沢大学VBLとのコラボレーションで、6月29日(木)金沢市安原町にある金沢市異業種交流会館にて金沢美術工芸大学のアイディアをもとに、金沢市内のものづくり企業との出会いの場として「ユニバーサル・デザイン紹介セミナー」を開催しました。 今回の取組みは、今まで製品化されることのなかった金沢美術工芸大学のユニバーサルデザイン・シーズを企業が自社の新商品・新規事業の展開に結びつけられる貴重な機会として企画しました。 発表テーマは
1.なでる行為で皮をむくピーラー
2.挟むことで指の力を使わずに切る包丁
3.みんなに親切な爪切り
4.盲目の人も美しく食べられるカトラリー
5.低い視線でも取りやすいトング
6.握力がない人でも使えるカトラリー
いずれも、盲目の方や体の不自由な方にも使いやすい生活用品という前提でテーマを取り上げました。

 

  会場には地域の企業の方、約20社・30名ほどの方々が参加され、テーマごとの質疑応答も活発に行われ終了後の名刺交換の際も個別の質問・議論が盛大に行われました。 また、毎日新聞、北陸中日新聞および北國新聞の取材もありました。

 

 これらの商品化・事業化にあたり、金沢市からは助成金等 財源の企画が紹介されました。今後は金沢美術工芸大学が主となり全体を統括、金沢大学は臨床試験などで関わりながら進めていくことになります。

 

 今回の取組みの果たした大きな役割は、今まで報告会やレポート冊子にとどまって社会投入の機会が得られなかったユニバーサル・デザインの成果物を金沢大学VBL(健康増進科学センター)が支援・コーディネートし、金沢市ものづくり支援課への橋渡しをしながら地域の企業の目に触れる舞台・企画にこぎつけた点にあります。 今後、さらに製品化・事業化への展開を進めていきます。

 

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