emotion
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10 心に響いたフレーズ、参考になったことを書こう…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………emotion note夢を持っている人が集まる環境に自分を放り込めば、夢に近づく確率がぐんと上がると思う。の目を気にして一生懸命アピールしたり、それがみんなに見透かされて、ダダ滑りしたり(笑)。だから、恥はいっぱいかきました。 ひとつ思うのは、あのときといまでは状況がすごく変わっているんじゃないかということ。あのときは大学に進むのは安定していて、小劇場に飛び込むのはまったく将来に保証のないリスキーな道のりだった。いまは大学を選んでも演劇を選んでもどちらも不安だと思う。そういう意味では、リスクのあるほうに以前より飛び込みやすい状況ではないでしょうか。好きなことややりたいことと、稼げることを、分けて考えないほうがいいのかもしれない。「好きなことで食べてやろう」というエネルギーがないとダメな時代ですよね。ほかの方法で食べながらやる好きなことって、趣味の範囲を越えない。私だって小劇場に飛び込むのは怖かったです(笑)! 貯金の残高が230円のときもあったけれど、でも「なんとかなるよ」と思っていた。人生において、あるリスクを背負ったとき、つまり自立して初めて、人は社会ともかかわることができると思うんです。 あとは私たちのときはコンプレックスがすごく大きな武器だった。コンプレックスって、裏を返せばものすごいチャームポイントじゃないですか。私は自意識過剰で苦しんだけれど、それがそのまま創作の源になったのは確かなんです。そういう図々しさ、貪欲さに対して、周りが「それは素敵なことだね」と言ってくれる環境だったら、もっと自分を肯定できるんじゃないかな。人はやはり出会う人や環境が大切です。もし好きなことややりたいことがわからないなら、好きなものを見つけて貪欲にチャレンジしている人たちの輪に入っていけば、自然と自分もわかるんじゃないかな。夢を持っている人が集まる環境に自分を放り込めば、夢に近づく確率がぐんと上がると思う。自分の半生を振り返って、なぜここまで来られたのかなと考えると、やはり多くはないけど、いい出会いが会ったんだと思う。そのとき誰に出会ったかがいちばん重要だった。とにかく人と出会わないと始まらない。自分だけだと絶対にどうにもならない。だから、まずは人とかかわれる場所へと一歩を踏み出すことをお勧めします。いつも持ち歩いているもの、「原稿用紙」本谷さんは、パソコンを使わずに、原稿用紙に手書きで作品を書く。「場所を問わず、想いのまま書き込めるのがいい」という。写真は、机にセッティングされた原稿用紙。次はどんな作品が生まれるのか。

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