emotion
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13「クール宅急便」で表彰入社4年目、社長直轄の「クール宅急便」の商品企画セクションに配属され、表彰を受けた。後列、中央右が山内さん。チームで一番下っ端だったが、これが縁で社長をはじめ社内で注目される存在になった。仕事とは何か。少しカッコ良すぎるけれど、「人の喜びは自分の喜び」だということ。精神的なタフさが養われたのかもしれません。スポーツには、個人プレーであれチームプレーであれ、自分との闘いという部分があります。練習も試合もたまらなくしんどいなかで、頭と体で勝負し続けなければいけません。一方で、チーム力も鍛えられます。合宿をしたり、試合で勝って喜びを分かち合ったり、負けて悔しい思いを共有したりと、団結力の素晴らしさを味わえる。達成感に近い、忘れ得ぬ快感というのが残るわけです。 それが社会人になったときの強みにもなる。チームとしては、協力し合ってひとつのものをつくりあげる喜びや感動を分かち合えるし、個人としては、危機に対する冷静な判断力や多少のリスクを冒してでもチャレンジする勇気を持てる。学生時代に漠然とした不安にくよくよと悩む時間があったら、スポーツをすることを私はお勧めします。与えられた仕事を“出会い” と捉える その後、さまざまな部署を経て、2015年にヤマトホールディングスの社長に就きましたが、それも野心があって登り詰めたわけではなく、目の前の仕事に誠実に取り組んでいたら、自然とそのポジションを任されたという感じです。 企業に入ると「歯車のひとつになる」と思われる方もいるかもしれません。しかし、企業で非常に良い側面は、出会いの数が圧倒的に多いということ。自分のやりたい領域だけだと、深い関係性は築けるかもしれませんが、広がりはそれほどないかもしれない。ですから、歯車になるというよりは、「会社組織を自分が動かしているんだ」と思ったほうがいい。それをどう自分の出会いとして活かして成長につなげるかを考えたら、働くのが日々楽しくなると思います。 私自身、配属先で与えられた仕事はすべて“出会い”と捉えてきました。会社には、営業だけでなく経理や総務など、さまざまな仕事・セクションがあります。無駄な仕事、なくてもいい仕事というのはひとつもない。その仕事が会社全体でどういう役割を持っているかは、懸命に取り組めば理解できるし、とにかく与えられた仕事を全力でやりきることです。人との出会いも同じこと。人生80年として、人が一生で出会う人数は3万人と言われています。これを貴重な出会いとして捉え、自分が成長できるきっかけだと思っていると、ぜんぜん違う意味を持つでしょう。自分を成長させてくれる場面はいろんなところにあるのです。 そうやって、懸命に努力して物事に取り組んでいると、周囲の人は必ず認めてくれます。私の座右の銘は吉田松陰の「至誠通天」。「誠を尽くせば、願いは天に通じる」という意味です。“天”は、仲間であったりお客様であったり、その時々の情勢だったりしますが、誠心誠意続けていれば、必ず天に通じます。 あらためて自分にとっての仕事とは何かを考えると、少しカッコ良すぎてしまうかもしれないけれど、「人の喜びは自分の喜び」だということです。良質なサービスがあってこそ利益があるのと同じく、お客様や社員の喜びがあってこそ、自分に対する評価がある。ヤマトグループは2019年に創業100周年を迎えますが、これからも常に謙虚にいろんな人から学び、相手を理解することに努めていきたいと思います。 心に響いたフレーズ、参考になったことを書こう…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………emotion note
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