emotion
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16 リヴァンプは設立して約10年ですが、入社してくれた若い社員がいまいろいろとチャレンジしてくれているので、僕は僕でもっとスケールの違うおもしろい仕事をしたいと思い、今回のファミリーマート社長を引き受けました。目標はここ10年で売上高3兆円を10兆円にまで増やすこと、そして現在数十万人の方たちが関わってくれているのですが、その雇用をさらに増やし、その家族も含めてみんなを幸せにすること。「経済が潤って国が幸せになる」 以前に、 「社員や家族やお客様が幸せになる」ということが、いちばん大切だと僕は思っています。 伊藤忠、ユニクロ副社長、起業、ファミリーマート社長なんていうと、どんな凄い人かと思うかもしれないけど、ここまでの話を読んで僕がそんなたいした人間ではないとわかったんじゃないかな(笑)。大事なのは、自分への約束を守り続けることなんです。いまの僕の約束は「今年もトライアスロンに3回出場する」こと。そのためには週に3回は泳ごうとか、週に100kmはバイクを漕ごうとか、約束を守るためにしなくてはいけない具体的な事柄が生まれる。それを一つひとつ守っていると、自信がつくんです。たとえば、朝30分早く起きて必ず読書するとか、週に1度好きな女性に手紙を書くとか、なんでもいい。自分への約束を守り、自信を積み重ねることで、いろんなことがポジティブに考えられるようになる。 仕事も同じ。リヴァンプにも優秀な高校、大学を出た若い社員がいるけれど、最初はみんな頭でっかちで「こんなアイデアがあります」と机上の空論ばかりを口にする。僕は彼らに「その前にお前が携わっている会社のパートさんの給料を1円でいいから上げてみろ!」トライアスロンの1枚趣味は、トライアスロンやスキーなど。写真は、2015年9月に榛名湖で行われたトライアスロン大会にて。「自分に克つ、カッコよく生きる」澤田さんのモットーを象徴している。と、具体的な目標設定をさせる。するとリアルな手触り感が出てきて、仕事が楽しくなり、達成したときはお客様以上に喜びが感じられる。そういうことを繰り返すうちに、だんだんとスケールの大きなことを考えられるようになるんです。 人間なんて欲の塊。欲に従って、正直に生きたほうがいい。そして身近な人の幸せのために何ができるかを考え、自分との約束を一生懸命に守る。それの方がカッコいいじゃないですか。その先に、やりたいことも夢も見えてくると思います。身近な人の幸せのために何ができるかを考え、自分との約束を一生懸命に守る。それの方がカッコいいじゃないですか。 心に響いたフレーズ、参考になったことを書こう……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………emotion note

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