emotion
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2828障害のある方に、認知症のおばあちゃんがゼリーを食べさせようとしている……。見ている私も幸せな気持ちになりました。昔から愛用している手帳スケジュールがびっしりと刻まれている雄谷さんの必携品だ。多忙を極めたであろう時期は擦り切れているものもある。「使いやすいから」と同型のものにこだわるのが雄谷さん流。幸福は人から人へと伝播していく 計4年弱のドミニカ共和国滞在を終えた私は、帰国後に北國新聞社に入りました。社会保障がある程度確立した国で、関連施設を地域に根付かせるために何をすればいいかを学ぶためには、地元の新聞社に入るのが一番早いと考えたからです。ここには6年いましたが、おかげさまであとに続く人脈とスキルを築くことができたので、1994年、34歳のときに佛子園に戻りました。その後は県や市、財団法人などに助成金を申請して、重度の障害者支援施設や障害のある人が安心して働ける場を設立しました。また、ドミニカ共和国で学んだコミュニティのあり方を原点に、三草二木西圓寺やShare金沢などを運営しています。目指すは、重度の障害を 心に響いたフレーズ、参考になったことを書こう…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………emotion note持つ人や介護が必要な高齢者、学生、子どもと、あらゆる世代にまたがる街づくりです。 学生の皆さんが仕事を選ぶうえで、私は人がいれば場所はあまり関係ないと思っています。どんな場所でも、人がつながっていくことさえできれば、その地域を楽しくできるというのが私の考え方。でも、石川のように白山から日本海まで豊かな自然に囲まれており、かつ長い歴史をかけて培ってきた伝統工芸の背景がある、というのは、住んでいる人に確実にさまざまな影響を与えてくれていると思うので、精神的に豊かな場所というのは大きな魅力でしょうね。 最近こんな話を聞きました。ハーバード大学による大規模な幸福度の研究では、「日々接している友人の幸福度が高ければ、自分の幸福度が15%高まる」という報告です。しかも幸福は直接面識のない人にまで影響し、自分が友人の友人Aさんを直接知らなくても、Aさんが幸せであれば、自分の幸福度は10%高まる。その影響は自分から数えて3人目まで影響するのだそうです。つまり、幸福は伝播する。 たとえば重度心身の子どもを生んだお母さんで「この子をこんなふうに生んだ私が悪い」と嘆く方もいるかもしれない。でも、私は以前、首から下がまったく動かない重度の心身障害のある方に、認知症のおばあちゃんが「何とかしてあげなきゃ」と思ってゼリーを食べさせようとしている場面に遭遇しました。ふたりが助け合うことでともに幸福を感じているのはもちろん、見ている私も幸せな気持ちになりました。認知症の人でも子どもと一緒にいると元気になるとか、障害者とともに生活をすることで深夜徘徊がめっきり減るという報告もあがっています。「誰かのために何かをしたい」と思って自然に動けるようになると、自分の幸福度は大きくなります。仕事もそういう視点で見つけてみると、また違った選択肢が生まれるのではないでしょうか。
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