以前の「大学をどこで売り込むか」でご報告したように、CIC東京に居所を構えているいくつがの大学が「第12回おおた工業フェア」の参加しているということで、2008年2月15日にちょっとのぞいて見ました。
ご承知のように、大田区は、今でも4000社くらいの中小企業が事業を営んでいる特色ある町です。それでも以前に比べると、企業数は半減しているということで、東京都の中でも墨田区とともに中小企業の育成に力を入れている区です。
今年は区政60周年事業の一つとしてこのフェアが実施されていました。写真は、「おおた工業フェア」の会場となった「太田区産業プラザPiO」です。「京急蒲田駅」から徒歩3分と立地条件のいいところに、でんと構えています。
CIC東京所属大学の展示場はどこかと、フロアを見回しましたが見つかりません。それもそのはず、産学連携関係は全部2階にまとまって展示していました。この階にはほかにも製品・新技術コンクール入賞会社、優工場認定企業、高校生卒業写真展等が展示されていました。
産学連携のブースではCIC東京を旗印にまとまっていた大学は写真のように
・広島大学
・同志社大学
・鳥取大学
・愛媛大学
の4大学でした。しかし、CICに入居の大学としてはほかにも
・山形大学地域共同研究センター
・千葉大学・産学連携・知的財産機構
が個別にブースを構えていました。
そのほか、首都圏が中心ではあるが以下の大学もブースを構えておりました。
・公立大学法人首都大学 東京産学公連携センター
・公立大学産業技術大学院大学
・東京工業大学
・ものつくり教育研究支援センター
・芝浦工業大学
・関西大学社会連携推進本部
・電気通信大学
ただこのように大学関連だけがまとまってしまうと、写真のようにお客様も少なくなってしまうようです。これでは、売り込みの意欲も減退します。展示会場ではまず観客を集め、それから興味ある人に立ち寄ってもらい、納得してもらう必要があります。産学連携はブームだとはいわれているが、大学の展示は、企業の皆様の展示に比べると魅力に乏しいのでしょうか。それとも2階という、場所のハンディなのでしょうか。これからは展示会に出展する時は展示内容に加えて集客の方法も、課題として取り組んでいかなくてはいけないようです。
一階の会場を歩いている時に面白いものを見つけました。「魚露目8号」 という名の商品で、携帯電話やデジカメに簡単に取り付けて、使う魚眼レンズです。会場の様子を写真に取ろうと、携帯電話のカメラを使っていましたが、全体 が一枚の写真に入らないし、そうかといって後ろに下がって取ることもできないしと悩んでいたところでしたので、ついつい立ち寄りました。左の写真は、私の 携帯電話にに取り付けて頂いて、魚眼レンズの展示ブースを撮ったものです。画像はゆがんではいますがほぼ全体が取れています。
これまで、講義の資料配布の枚数を減らしたり、聞き手の反応を見ながら話の展開を変えれるように、プレゼンの説明資料をA3一枚に纏めたモノを造ってきた。これを「1枚ベスト」 と勝手に名付け、先日これまで作ってきたものの一部をアップしてみた。何枚かまとめて並べて見ると、同じ事をいろいろの視点から眺めた資料のようにも見え てきた。私の「1枚ベスト」の表現は、考慮すべき対象を一枚に収め、特に訴えたいところをタイトルとして強調する、魚眼レンス的描写法にそっくりだ。いいたいことを誇張し、それ以外のことはそれなりに書かれたものが「1枚ベスト」の紙かなと思うと、また新しい書き方が思いついてきた。「魚眼レンズ」万歳。
2008/03/05
文責 瀬領浩一