12月7日、「能登の里山里海学会2024」を開催しました。能登の里山里海SDGsマイスタープログラムの受講生・修了生、地域の方々、学生、および研究者が集まり、日ごろの研究や活動を発信し、情報交換する場となりました。午前の講演会では、まず、能登の創造的復興に向けた金沢大学の様々な活動について共有しました。つづいて、マイスタープログラムの講師と受講生、および能登を支援している東京藝術大学「のとびら」チームより、今年のテーマ 「アートを通じた地域づくりと復興」について成果を発表しました。概要は次のとおりです。
★菊谷 達史ゼミ: ①将来的にアニメーションを制作する意図を持って、能登学舎や珠洲、さらに周辺の各地のいくつかをテーマを設定して見学し「話をきく」活動を展開(ロケーションハンティング、シナリオハンティング) ②さまざまな経験を経て「2024年の能登、珠洲を見つめた」活動
★山本 基ゼミ: ①地震で倒壊してしまった奥能登国際芸術祭の作品「記憶の回廊」が持つこれからの意義を深く議論 ②地域の人々とアクセサリーのワークショップを開催し、記憶を持ち帰るとともに復興に向けた想いを巡らす
★伊藤 達矢ゼミ: ①アート活動と医療・福祉・テクノロジーを組み合わせ、その人らしくいられる場所やクリエイティブな体験を創出 ②人と人との緩やかなつながりや心地良いコミュニケーションを自然と発生させる「文化的処方」を学ぶ
★中島 大河ゼミ: ①自由に珠洲を巡り、珠洲、地方、能登、被災地とは何かを、自分の視点でインスタントカメラで撮影 ②感じた想い、いま必要なことは何か、を手作りの地図と写真を展示し共有
★東京藝術大学「のとびら」チーム: ①被災者や支える人々と一緒に、ハートの布を縫い合わせてアート作品をつくる時間と場(ハートマークビューイング)を創出 ②ひとが持つ “未来を想像する⼒” を取り戻す活動を実践
また、西海一紗さんが受講生のこれまでの充実したゼミ活動を撮影・編集くださった、素晴らしい映像作品の上映を行いました。
(金沢大学 能登学舎 山下)