金沢大学能登学舎

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2024年度 能登里山里海SDGsマイスタープログラム 修了式

 3月1日、「2024年度 能登里山里海SDGsマイスタープログラム」 の修了式を行いました。泉谷市長ほか市関係者の皆様をはじめ、石川県、輪島市、能登町、および教育・経済関係者の皆様をご来賓にお招きし、オンライン参加をふくめ21名の受講生に修了証書が授与されました。

特別な想い

 能登の里山、里海を継承し、発展させていくリーダーを育成する当プログラムは、2007年度にスタートし18年間でのべ262名の修了生を輩出してきました。その長い歴史の中で、今期は昨年6月に開講し無事に修了式を迎えられたことを、参加者はみな特別な想いで振り返りました。

 昨年1月に発生した地震の影響により、プログラムそのものを果たして実施できるのかが危ぶまれました。しかしながら、「今まで育成し継承されてきた“人”が持っている大きな志とエネルギーは、災害によっても失われていない。苦難に直面している今こそ、続けるべきではないか」 という、実施関係者の決断と多くの皆様のご理解とご協力があって実現することができたのです。

変わらぬ想い ~地域とともに~

 能登の魅力に惹かれ、力になりたいと望むさまざまな職業の受講生たちが、能登や県内はもちろん北陸・関西・中国・関東地方から集結しました。その熱意に応えるべく、授業では、過去に被災した地域が復興に向けて取り組んできた貴重な経験や、地域を元気づけ一人ひとりの安心に少しでもつながるような人と人が交流できる“場づくり”についても学ぶ機会を設けました。

 受講生たちは、今後それぞれの立場で貢献していく決意を発表しましたが、約9か月間に渡って共に学んだかけがえのない仲間として絆で結ばれ、修了後も能登のために協力していく関係ができたようです。ひきつづき能登学舎も、能登内外で活躍している大勢の修了生たちと協力し、復興に向けて地域とともに取り組んでいきます。

(能登学舎 山下)