金沢大学能登学舎

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能登の復興に向けた講義が行われました

6/15(土)の入講式後には、珠洲市・泉谷満寿裕市長、興能信用金庫・田代克弘理事長、本学・和田隆志学長による講義が行われました。

まずは、泉谷市長より「市政や復興ビジョン」と題して、珠洲市における被害状況や復旧・復興に向けた取組状況をご説明いただきました。

地域によって被災状況に差があることや、市民一人一人の意向を汲んだ復興にすることへの難しさを語られました。被害に遭われた方への配慮も示しつつ、復興に向けては「災い転じて」という精神が大事ではないか、ということを力強くおっしゃっていた姿が印象的でした。

続いて、田代理事長より「地域密着の金融の仕事」と題して、講義をいただきました。奥能登には貴重な資源があることやその資源を活かして付加価値を高めていくことが大事であるというお話をいただきました。「新しい人の流れ」が付加価値を高めるというお話が印象的で、奥能登の価値を再認識させられる講義でした。

最後に、和田学長より「マイスタープログラムにかける期待」としてこれまでの本学における研究内容や復旧・復興に向けた取組を紹介しました。復興に向けては、「不易流行」の精神が大事であるという点や、未来の価値を創造する知恵としての「未来知」を活かし、分野を横断する取組が必要になるというお話がありました。

それぞれの組織でトップを担う方から直接お話を伺える貴重な機会であり、お三方とも真剣な眼差しで復興に賭ける意気込みが伝わる贅沢な講義でした。

(金沢大学先端科学・社会共創推進機構研究員 須田)