11月9日、金沢大学能登学舎の裏にある、旧小泊保育所に常設されている「記憶の回廊」でOneday Open Museumを開きました。
今年のマイスタープログラムのテーマはアート。9月から4つのチームに分かれ、アートゼミがスタートしました。私は、奥能登国際芸術祭2020+/2023のインスタレーション作品の一つ、「記憶の回廊」のアーティスト山本基氏のゼミで、5人の受講生と活動を行ってきました。
1月に発生した地震の影響で倒壊した作品を、どうするか議論を重ね、ゼミの活動期間中に作品に手を加えるのではなく、体験空間として開放し、倒壊した作品の塩を使ったアクセサリー作りワークショップを開催することになりました。
近隣の仮設住宅や小中学校、人が集まりそうなスーパーマーケット等に事前にチラシを配布し当日を迎えました。
人が来るか心配でしたが、近隣の家や隣の能登町、遠くは富山から4時間かけて来られた方など、開催中はコンスタントに人が来て作品を鑑賞したり、アクセサリーを作るなど思い思いに過ごしていました。
来場された方とおしゃべりをしていて印象に残ったのが「地震で傷ついていない人なんて誰一人いない」という言葉。今も辛い思いや不安な気持ちを抱えている方も多いと思うけれど、出来上がったピアスを見ながら、「わぁ~、綺麗!!嬉しい、ありがとうねぇ」と喜ぶ姿を見て、ワクワクしたり、人と楽しむ時間が大事なんではないか、アートにはその力があるんではないかと感じました。
(2024年度能登里山里海SDGsマイスタープログラム受講生・小栗清香)