- 神経内分泌仮説に基づく知能障害を有する自閉症スペクトラム障害の診断と治療の展開研究 (平成23年度-平成27年度) 金沢・名古屋・浜松医科・横浜市立大学等と連携して、発達障害の原因解明と診断治療法の開発を目指しています。金沢大学の「こどものこころの発達研究センター」が中心になって、知的障害を伴う自閉症の社会性障害にオキシトシンという物質が治療的に有効であるかどうかを知るための臨床研究と、 脳磁計による健常発達児および自閉症幼児の脳機能計測から早期診断法を確立する研究を行ない、自閉症の基礎および臨床医学研究の拠点形成を目指しています。
- 東アジア地域におけるB型肝炎ウイルス関連肝疾患の撲滅を目指した医学系人材の育成 (平成26年度-平成28年度) B型肝炎ウィルスへの感染率が8-25%と極めて高い、中国、ベトナム、モンゴルの各拠点機関と東アジア肝炎ネットワークを構築します。金沢大学が中心となり共同研究を推進し、B型肝炎に関連する病態の解明並びに、疾病撲滅を目指します。
- 脳の個性を生かした子どもの健やかなこころの育成:特異から得意へのパラダイムシフト(COIサテライト) 幼児用脳磁計測や心拍変動などの生理学的なデータから、幼児の認知様式や社会性などの個性を科学的に抽出し、個々にあった社会環境や療育環境を研究していくための研究を進めています。
- 革新材料による次世代インフラシステムの構築~安全・安心で地球と共存できる数世紀社会の実現~(COI参画機関) 革新的な炭素繊維複合材料の研究開発拠点として、一つ屋根の下(アンダーワンルーフ)で基礎研究から産業への適用研究まで一貫した研究開発を行い、10年後の「活気ある持続可能な社会の構築」を目指します。
- 北陸ライフサイエンスクラスター 広汎性発達障害、認知症、生活習慣病やがんについて、予防・診断・治療・治療後の予防を一体的に行う取組を通じ、子どもを健やかに生み育てられ、高齢者が健康で長生きできる「健やかな少子高齢化社会」を構築することを目指します。
- 革新的機能性超分子材料開発に向けた日米欧加研究ネットワークの戦略的構築 理工研究域物質化学系 教授 水野 元博 現在の社会の急速な発展に伴い、その基盤を支える機能性材料の多様化・高機能化が強く求められています。これらのニーズに対して、分子間の弱い相互作用(非共有結合)で形成された分子集合体である超分子が示す特異な機能が注目されています。本事業では、この超分子を用いた機能性材料開発を飛躍的に発展させるため、次世代の研究教育を先導すべき若手研究者を中心に、世界トップレベルの研究機関と交流し、超分子の創製・解析・材料評価に関する先端的共同研究を推進します。
- エアロゾルが引き起こす大気・海洋・生態系反応に関する国際研究拠点形成 環日本海域環境研究センター 教授 早川 和一 大気中を浮遊する微小な液体、または個体の粒子をエアロゾルといいます。エアロゾルは、大気汚染や健康被害との関連性が指摘されていると同時に、地球温暖化を抑制する重要な因子としても注目されています。本課題は、世界トップレベルの海外研究機関と連携し、越境輸送プロセスから気象・健康・生態系への影響までを統合的に解析できる世界唯一のエアロゾル研究国際拠点を構築します。
- 薬物動態を基盤とする医薬品の安全性に関する研究拠点形成 (平成26年度-平成28年度) 医薬保健研究域薬学系 教授 中島 美紀 臨床実験の段階で初めて現れる医薬品毒性は、創薬成功率を低くする原因です。医薬品毒性を克服するためには、 毒性情報を蓄積することが基盤となります。本課題は、海外連携研究機関との共同研究によって毒性発症機構と薬物動態特性に関する研究実績を蓄積し、 安全性を重視した創薬と医療推進に有用な医薬品の毒性情報を発信・集積するとともに、本研究分野に対応できる人材の育成を目的とします。