金沢大学先端科学・社会共創推進機構

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学術研究における海外遺伝資源利用セミナーを開催しました

 平成29年3月1日,角間キャンパス自然科学本館104講義室において,「学術研究における海外の遺伝資源利用に係る~生物多様性条約と名古屋議定書~セミナー2017」と題し,国立遺伝学研究所 知的財産室 室長 兼 ABS学術対策チーム責任者 鈴木 睦昭 氏を講師に招き,セミナーを開催しました。

 医薬,理工系の研究者の方,研究支援部門などから参加いただき,22名の出席がありました。

 

 講演では,初めに2月24日に報道発表された名古屋議定書の承認案を閣議決定したニュースを取り上げ,今後,国会審議を経て,年内に名古屋議定書が批准される可能性が示唆されました。遺伝資源を利用する学術研究活動において,生物多様性条約を遵守した遺伝資源利用を求められることはこれまでと変わりませんが,名古屋議定書批准にさらに大学に求められる体制作り,手続きなどをご説明いただきました。続いて,日本からのアクセスが多い国を中心に,ABS学術対策チームが現地の窓口となる機関の担当者から直接得た情報を交え,関係法令や手続きをご説明いただきました。

 

 講演後の質疑応答では,「提供国の法令,手続きが不明瞭な場合,どこまでの手続きが求められるのか」,「大学での体制作りに対してどの程度のものを求められるか」,「遺伝資源提供国によって法令や手続きが異なり,また,負担の荷重も異なることから,国別一覧を整理してほしい」などの質問やコメントがあり,名古屋議定書や,遺伝資源利用時に求められる手続きについて,より深く知る機会となりました。

                                                                  報告者 FSI機構

                                                                      渡辺奈津子

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