金沢大学先端科学・社会共創推進機構

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三小牛「弥生式」炊飯実験に参加しました

三小牛「弥生式」炊飯実験~北陸学院大・小林研究室、金沢大学・宮田研究室(VBL)久保田研究室のコラボレーションに参加しました

 

 2018年6月2日(土)北陸学院大学・三小牛キャンパス内にて「三小牛・弥生式、炊飯実験」に参加しました。

 

〈目的〉

① 「井型式」薪配置、「放射状」薪配置の炊飯実験の比較。

② 窯の台座・「直置き」方法と「浮き置き」の炊飯実験の比較。

③ 湯取り方法(炊き上がり後のお湯の取り方)タイ米と炊き干し方法炊飯~コシヒカリの比較。

 

〈手順〉

①周知ミーティング→②米とぎ・米の重量測定③薪・窯配置(井形・放射、直置き・浮き置き)→④着火→

④時間経過で窯の中のお湯の温度測定と沸騰状態・炊き上がり状態観察⑤炊き上がり・お湯温度100度・沸騰状態⑥オキビ転がし(窯を横にして転がす全体に温度通す、ムラス)⑦窯・米の全体重量測定

⑧炊き上がり時間40分⑨少し試食

 

〈その他・感想など〉

薪配置・窯の形(縦型)・オキビ転がしなど、弥生時代の人々の知恵・工夫を感じました。

②三つの研究室のコラボの意味合いは、視点は考古学だが小林先生は古代の「生活」視点、宮田先生は古代の「食」の視点、久保田先生は考古学視点と異なる目線から考古学の研究している。

③試食して、私の馴染んだ「うちごはん」と同等・遜色なし、あるいは以上の感触だった。

④子供の頃、母親の里での「かまど炊き」、着火用の松の枯れ枝集めが「バアちゃん」と僕の仕事だった。集めた枯れ枝は「アマ」と呼ばれる天井裏の隙間に押し込んで使って行く。そんな生活だったことをフト思いだしました。

 

「井形状」薪配置炊飯実験のようす

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「放射状」薪配置炊飯実験のようす

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                                        産学官地域アドバイザー  粟正治  記